
💡 はじめに
私は48歳、製造業に勤めながら、家業の出荷業務にも関わっています。
朝から晩まで現場で汗をかき、夜は帳簿をつける──そんな日々を送っていると
「もう少し収入を増やせたら…」と思う瞬間があるのは正直なところです。
だからこそ、副業の情報には昔から敏感でした。
しかし、あれこれ手を出しては痛い目も見てきました。
そんな私のSNSにも最近よく流れてくるのが
「3問に答えるだけで1万円」「アンケートに答えて即日報酬」
という“3問副業”と呼ばれる広告です。
最初は「また変な話だな」と思いましたが
気になって調べてみると──これは想像以上に危険な構造を持っていました。
🧩 「3問副業」とは一体何なのか?
“3問副業”とは、SNSや広告でよく見かける
「たった3問の質問に答えるだけで収入が得られる」と宣伝される副業です。
具体的には、こんな謳い文句が並びます。
- 「スマホ1台でOK」
- 「3問答えるだけで即日振込」
- 「初心者でもスキマ時間に稼げる」
聞こえは手軽で魅力的です。
しかし、実際には“アンケートモニター”のように見せかけた情報詐取ビジネスです。
⚙️ 実際の構造を分解してみる
現場の工程管理をしている私から見ると、この手の副業も「仕組みを分解すれば本質が見える」。
ということで、3問副業の流れを整理してみましょう。
① 「3問のアンケート」で警戒心を解く
最初の3問はこうした単純な質問です。
- 「あなたの年齢は?」
- 「スマホをお持ちですか?」
- 「副業に興味はありますか?」
この時点では、個人情報を直接聞かれないため「安心」と感じてしまいます。
しかし、これこそが第一の罠。
答え終えた頃には、“あなたは信頼できる顧客”としてマークされています。
② 「あなたにピッタリの副業」としてLINE登録へ誘導
3問が終わると、次に表示されるのが「結果画面」。
「あなたに最適な副業が見つかりました!」というメッセージとともに
LINEやメール登録を促されます。
登録した時点で、あなたの情報は業者に収集・転売されます。
副業紹介業者、高額商材販売者、投資詐欺グループ…。
それぞれがリストを共有し、次々と連絡を送ってくるのです。
③ 「手数料」や「認証費用」で金銭を要求
登録が終わると、次は「報酬を受け取るには本人確認料が必要」といった案内が届きます。
金額は1,000円〜5,000円ほど。
「これで報酬がもらえるなら」と支払ってしまう人が多いのですが
支払った途端にLINEがブロックされ、連絡が途絶えます。
中には「さらに高収入の副業を紹介します」と言って
10万円以上のコンサル契約を勧めてくるパターンもありました。
💣 「アンケートモニター」を装った巧妙な演出
本物のアンケートモニター(マクロミルやinfoQなど)と比べると
この“3問副業”には決定的な違いがあります。
| 項目 | 本物のアンケートモニター | 詐欺型「3問副業」 |
|---|---|---|
| 登録費用 | 無料 | 認証料・手数料を請求 |
| 運営会社 | 実在企業が明記されている | 運営者情報なし・住所不明 |
| 報酬額 | 数円〜数百円 | 数万円と非現実的な金額 |
| 案件内容 | 商品テストや調査 | 内容が曖昧で説明なし |
| 安全性 | SSL通信・プライバシーマーク取得 | 非SSL・海外ドメイン多い |
この比較を見れば一目瞭然です。
本当に企業がリサーチ目的で行っているものは、現実的な報酬と透明性を持っています。
逆に「即日振込」「残り◯名」などと急がせる案件は、ほぼ詐欺と見て間違いありません。
🧠 なぜ“3問副業”に人は引っかかるのか?

製造業の現場でも、人の心理は作業精度に影響します。
焦りや油断がミスを生み、そこに事故が起こる。
詐欺もそれと同じで、“心の隙”を狙ってくるのです。
① 「小さな金額なら平気」という油断
手数料が1,000円や2,000円程度だと、「まぁ試しに」と思ってしまいます。
しかし、業者にとっては数千人が支払えばそれだけで数百万円の利益。
小額でも、集まれば大金になる構造です。
② 「自分は大丈夫」という過信
特に30代〜50代の男性は、詐欺耐性があると思い込む傾向があります。
私もそうでした。
「騙されるのは情弱だけ」と思っていた頃
まさか自分が高額教材で痛い目を見るとは思ってもいませんでした。
③ 「誰でもできる」という甘い響き
副業を探す多くの人は、本業が忙しく、時間も体力も残っていません。
だからこそ、“努力せずにできる”“誰でも稼げる”という言葉に弱くなる。
この心理は、どんなに注意していても自然に働くものです。
📉 私が見た「副業詐欺の共通点」
過去に高額教材で失敗した経験から、私はこう感じています。
“詐欺は、手を抜いた人のところにやってくる。”
つまり「調べずに飛びついた瞬間」に、もう負けが決まっているのです。
副業詐欺の特徴をいくつか挙げると、どれもパターン化されています。
- “限定”や“残りわずか”で焦らせる
- “すぐ結果が出る”と言い切る
- “今だけ無料”など一見お得に見せる
- “AI”や“最先端技術”という言葉で信頼性を演出
これらのどれかが含まれていたら、警戒すべきサインです。
🧭 副業で失敗しないための3つの心得
私はもう、派手な商材には手を出しません。
今では、「地味でも続けられること」こそが最大のリターンを生むと実感しています。
① 仕組みを理解する
「どうやって利益が生まれているか」を説明できない副業は、すべて疑うべき。
ビジネスは“お金の流れ”が明確でなければ成立しません。
② 無理のない範囲で試す
家庭も仕事もある人間が、借金をしてまで副業に挑むのは本末転倒です。
私はあの頃、カードローンで支払った教材費を後悔しました。
副業は余剰資金と余剰時間でやるものです。
③ 情報の出どころを確認する
SNSや広告だけで判断せず、口コミ・会社名・運営年数をチェックする。
特に「特定商取引法に基づく表記」がないサイトは即NGです。
🏁 まとめ

- 「3問副業」はアンケートモニターを装った詐欺構造
- 手数料や高額商材への誘導が目的
- 小額でも“集金システム”として成立している
- 本物のアンケートモニターは無料・実在企業運営
- 副業選びは“仕組み”と“継続性”を見極めることが最重要
🔚 おわりに
製造の現場では、地道な作業の積み重ねが品質を支えています。
副業もまったく同じで、一夜で稼げる魔法なんて存在しません。
“3問答えるだけで…”という言葉の裏には
「努力したくない心理」と「それを利用する誰か」が必ず存在します。
本当に大事なのは
自分の力で、コツコツ積み上げていける仕組みを選ぶこと。
焦らず、疑いながら、確かめながら進めることです。
その道のりは遠く見えても、
最後には「自分の信頼を守れた」という確かな実感が残ります。
執筆:龍八(リョウヤ)
「派手さはいらない。地に足をつけた副業こそ、真の安心につながる。」